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1999年09月09日

設立趣旨

 青函連絡船は80年の長きにわたって本州と北海道を結ぶ大動脈として活躍しました。
 1908年にはじまり1988年に終航となるまで、青函連絡船はのべ71万8239回運航され、1億6112万7982人の旅客を乗せ、2億4697万 6302トンの貨物を積んで、8089万4813キロ(地球約2019周)の航海をしました。鉄道連絡のみならず、これほどの大量輸送を定時を守って行った航路は、世界でもほかに例をみません。また、就航船も高性能のものが多く、とくに最後の新造客貨船となった「津軽丸型」は、当時の技術の粋を集めた世界最高級の近代化船でした。
 現在、北海道・函館港内にその歴史の証人である「摩周丸」(津軽丸型のひとつ)が保存・展示されていますが、その状態は決してよいとはいえません。また、その他青函連絡船に関する遺産・資料も散逸しています。
 青函連絡船がなければ今日のような北海道、日本の姿はなかったことは明らかですが、その功績に対する北海道民、国民の認識は高くありません。これは、ほかの近代産業遺産全般にたいしてもいえます。
 いま、世界はマイナス成長時代へ入りましたが、これまで前と上ばかりを見て進んできた私たちにとって、過去を振りかえるのによい機会となっているのではないでしょうか。先人の残した仕事をよく観察・研究し、再評価することは、これからの私たちの歩む道にたいする、きわめて重要な指針となるでしょう。
 そのためにも産業遺産は保存されなければなりません。そして社会教育の場として活用していかなくてはなりません。
 私たちは、その貴重な産業遺産のひとつである青函連絡船摩周丸を中心に、鉄道連絡船全般の研究・保存・活用事業を行っていきます。
posted by 事務局 at 00:00 | (カテゴリなし)